台湾の関渡自然公園、台北市内の野鳥の楽園
2024年の年末、コロナ後初の海外旅行として台湾(台北)に行った。
前回の台湾旅行から5年、この間円安が進み「買い物天国」はもう過去の話。
このような時代は消費しない旅の楽しみ方が必要、まさに節約旅行家の腕の見せ所。
その一案として、台北市内からMRT1本で行ける鳥の楽園「関渡自然公園」をご紹介。
鳥に興味のない方にもお勧めできる素敵な公園ですよ!
目次
関渡自然公園とは
関渡自然公園は、淡水河と基隆河が交差する場所に位置する自然公園。
野鳥が多く、特に渡り鳥の季節になると鳥たちの重要な中継点となり、
バードウォッチングにも人気のスポット。
台北からMRTのレッドライン(紅線)でアクセスできる場所ながら、
敷地内に入ると大都会の台北とは全く違った静寂が漂っているので、
鳥に興味がない人にもお勧めだ。
実際、全く鳥に興味のない安井の連れも「いい場所だね」と評価してくれた(笑)。
関渡自然公園の場所
台北市内からMRTで「関渡駅」まで行き、徒歩15分程度でアクセスできる。
関渡駅は鳥だらけ
関渡駅は関渡自然公園の最寄駅だけあり、駅構内も既に鳥だらけ!
といっても本物の鳥ではないが、鳥好きなら下車した瞬間からテンション上がるでしょうね。
関渡駅からバスでもアクセス可能
徒歩以外に、関渡駅からバス(紅35など)でアクセスも可能。関渡駅のバス乗り場はこんな感じ。
ただ、何分台湾のバスは難易度が高く土地勘のない状態でいきなりバス乗りたくないし、
そもそも街の雰囲気を知ること自体も旅の楽しみの一つなので、可能な限り
往路だけでも歩いて行って土地勘を掴む方が安井的にはお勧め。
ちなみに、関渡自然公園のバス停はこんな感じ。
紅35と小23の2路線が駅に行く。二路線あればさぞかし便が多いかと思いきや、
両者このバス停に来る時間ほとんど同じなので、カバーできる時間は少ない(><)。
バスで帰る予定の場合は、到着時に必ず帰りのバスの時間を頭に入れましょう。
関渡自然公園の入場料
そう、残念ながらここ自然公園といえど入場料が必要です。
60元、今のレートだと300円程度。でもだからこそ休日でも混雑していないわけで、
それで落ち着いて観光できるなら安井はいいと思います。
それに後でも書きますが、この中のビジターセンターが凄く素敵なので、
それらの運営費も考えれば十分納得できるお値段です。
関渡自然公園の園内の様子
園内は凄く綺麗で、ところどころに説明の看板も立ってます。
ビジターセンターまでは整備された良い散歩道で、歩いてるだけで気分爽快。
この散歩道で、何やら雄のジョウビタキとイソヒヨドリを混ぜたような色合いの鳥を発見!
よく見ると尾は長いし、まだ見たことない鳥さんです。
調べたところ「アカハラシキチョウ」らしい。日本名はこの通り「赤い腹」が着眼点ですが、
英名はWhite-rumped Shama、中国語は白腰鵲鴝、いずれも「白い腰」に着眼されています。
国によって目の付け所が違うのは面白いですね!
今回は生憎鳴き声聞こえなかったのですが、話によると鳴き声もとてもきれいらしい。
なお中華民国野鳥学会のサイトによると、この子はもともと台湾の鳥ではなく、
インドやマレーシアから移住した外来種のようです。
関渡自然公園のビジターセンターはシャワートイレがある!
関渡自然公園のビジターセンター、これが凄く優秀なんです!
ビジターセンター入ってすぐは売店。鳥好きにはたまらないアイテムも揃ってます。
これ以外に、勿論ビジターセンターなのでこのあたりの自然の紹介や、
2Fには湿地を望める望遠鏡なども完備されています。
ですが、安井が一番感動したのは!このビジターセンター内のトイレ、
なんとシャワートイレがあるんです!
日本では全く当たり前のシャワートイレ。台北は日本文化が人気なので
海外の中ではシャワートイレが多い方ですが、大半は新しいホテルのみで、
街中ではデパートですらまず見当たりません。それなのに、
この関渡自然公園のビジターセンターにはシャワートイレがあるんです!!
今回はわずか一時間程度の滞在でしたが、
長時間いれば必ずトイレ行きたくなりますから、これは本当にありがたいですね。
関渡自然公園のビジターセンター周辺の様子
関渡自然公園ビジターセンターの2Fからは遠方の河が見れ、望遠鏡を覗くと沢山の水鳥が見れます。
安井のカメラは高級品ではないのでどうしても倍率などの制約がありますが、
一応雰囲気は撮影できたので公開します。あくまで「雰囲気」程度です。
次は周辺を歩いてみます。
何やら子猫の声が聞こえたのですが、なんと猫ではなくヒヨドリの一種「クロヒヨドリ」でした。
外観は真っ黒でも、確かにシルエットはヒヨドリ!ちなみに英名は日本語同様Black bulbulですが、
中国語では紅嘴黑鵯(赤い嘴の黒いヒヨドリ)とより詳しい名称となっておりました。
おつぎは頭が白い「シロガシラ」。鳥の名前って本当に安直ですね。
ちなみに中国語では白頭翁と、更に「翁」まで付くようです。
このシロガシラもヒヨドリの仲間らしいです。先ほどの「クロヒヨドリ」といい、
ヒヨドリ仲間でもこんな可愛い子がいるんですね。日本のヒヨドリも見習ってほしいものです。
少し歩くと「月池」という池がありました。いたのはカルガモなど見慣れた鳥達と、
カワセミ。傍にいたカメラを抱えたお兄さんもカワセミを狙ってました。
カワセミは台湾でもやはり人気のようですね。中国語名は翠鳥(鮮やかな緑色の鳥)らしい。
鮮やかな緑色といえば、撮影はできてないのですが超鮮やかな緑色の鳥を何度か目撃しました。
多分あれ五色鳥(ゴシキドリ)かと思われすが、生憎カメラが間に合わず。次回は是非撮りたい。
関渡自然公園は絶対に再訪したい優秀な公園
今回は時間の都合、関渡自然公園の滞在時間は1時間弱でしたが、
その1時間の間にも何羽か日本で見たことない鳥に会いました。
関渡自然公園以外の鳥含め10件ほど動画撮ったので、編集次第 YouTube にUPして
本Webサイトにも追加していきます。
とんかくこの関渡自然公園は凄くレベルの高い公園なので、
次回台湾来るときは絶対もっと時間とってゆっくり回りたいと思います。