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名古屋・豊明市の秘境「勅使池」は野鳥の宝庫;1

2024年4月23日愛知コロナ,みどりが丘公園,勅使池,野鳥

名古屋市の墓地公園「みどりが丘公園」に隣接する、野鳥の宝庫「勅使池」。

昔は秘境だったけど、近年利用者が増え昔の秘境的雰囲気はどこえやら。
今となっては「秘境」は言い過ぎかもですが、まだ有名観光地ほどではない。
そんな勅使池のご紹介。

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勅使池とは

名古屋市と豊明市の市境にある、豊明市が管理する池。
天皇の勅使によって改修工事が行われたので「勅使池」と言うそうな。

メインエントランスは池の東側にある「勅使公園」で、
ここには駐車場やトイレも整備されています。
豊明市側に住んでいる人はここからアクセスするのが最適。

しかし2013年の整備で「みどりが丘公園」からも入れるようになり、
名古屋市民もアクセスしやすくなりました!
みどりが丘公園については前回の記事をご覧ください。

余談ですが、この2013年の整備までは散策者も本当に少なく、
見えるのは広大な自然と野鳥だけ、秘境的な雰囲気がありました。
当時はほとんど人のいないこの池で、のんびり池を眺めたり、
夕陽眺めながら楽器演奏したりするのが、日常の喧騒から逃げられる至福の時でした。

今ではここで楽器など演奏しようものなら
(よほど上手い人は別として)ただの迷惑人でしかありません。
特に週末などは、朝から探鳥家やランニングの方達で賑わっていて、
もはや秘境という言葉は不適になってしまいました。

整備後アクセスは楽になったけど、当時のあの雰囲気が少し懐かしいかも。

みどりが丘公園から勅使池に突入

前述の通り、メインエントランスは池の東側にある「勅使公園」ですが、
今回は名古屋市民を優先して「みどりが丘公園」から入ることとします。

「みどりが丘公園」は地下鉄桜通線の終着駅「徳重駅」からバスで5分程度、
駐車場も十分あるので車でのアクセスも便利です。

入口付近の「みどりが丘公園会館」にはシャワートイレ付のトイレもあるので、
まず立ち寄りましょう。館内には利用者が撮影した野鳥の写真なども飾られています。

ちなみに「みどりが丘公園会館」の向かいに小さなため池がありますが、
ここは夏になると毎日オオヨシキリの賑やかな声が聞こえます。

「みどりが丘公園会館」向かいの小さなため池は「オオヨシキリ」の声が賑やか

さて、「みどりが丘公園会館」から南東に少し歩くと、下の写真のように
池に降りる階段があり、ここから勅使池に行けます。
余談ですが、2013年ここが正式にオープンしたときは感慨深いものがありました、
これでもう堂々とここを通れると。つまりそれまでも安井は侵入したことがあった(内緒!)。

今回の記事では、この階段を降りて「反時計回り」に池を紹介していきます。

勅使池に下りる階段。2013年ここが正式にオープンしたときは感慨深いものがあった。

勅使池を「反時計回り」に散歩

階段を降りると、池を紹介する看板が立っています。

池の一周は2.6kmなので、普通に歩くと30分少々。ウオーキングにも最適ですね。

池にはいつもカモ達がいて、多い日はこんな風にカモ天国になってる場合もあります。

東海地区のカモが集結する「カモ博2024@勅使池」、本日開催!貴方はどのカモがお好き?

カモと言えば、時にはこんな面白い風景も見れたりします。「渦巻採食」という、渦を作り
餌を浮き上がらせて食べる方法で、水に潜れないハシビロガモがよく使う戦略らしいです。

渦を作り餌を浮き上がらせる、カモの渦巻採食

ついでにもう一つ、お昼寝のカモさん動画。カモばかりで恐縮ですが(笑)。

勅使池でカモ達がお昼寝中。おやすみなさい、よい夢を。

安井は勅使池との関りは結構長いんですが、昔はもっぱら散歩や現実逃避の場所で、
鳥なんて全く興味なかったんです。それが、話題の「シマエナガ」を契機に急に鳥に興味が出て、
以降勅使池の新たな楽しみ方が見つかった感じです。

自然が多いのは嬉しいですが、夏場は蜂に注意しましょう。

勅使池は観光地になった?

くどいようですが、2013年の整備まではほとんど誰もいなかった勅使池なんですが、
今ではこんな綺麗に整備されてしまい、まるで観光地っぽい感じすらします。

週末にもなるとウォーキングやジョギングする人達やバードウォッチャーで賑わいますが、
平日に行くと静寂感が味わえますよ。

池の対岸に見えるのは福祉施設。
随所に案内板があります。なお公式な「エントランス」は対岸の勅使公園側。
光の当たり方などで水の色も変わります。実物はもっと綺麗なんですよ。
随所に気の利いたベンチがあります。

ここまでの区間、秋冬は水鳥以外はさほど会わない感じですが、春が近づくと
それまで茂みに潜っていたアオジたちがよく姿を現します。

冬の間あれだけ見つけにくかったアオジが一挙に四羽出現。本日はアオジ祭り。

このように、同じ勅使池でも時期によって様相が変わるので、来るたびに新たな発見があります。
安井は鳥に興味を持ってまだ半年、その間にこの記事を書いているので、まだ情報が偏ってる部分が
多いと思います。気づいたら随時修正、加筆して参りますので、宜しくご容赦ください<(_ _)>。

ちなみに鳥だけでなく、イタチなんてのも時々出現したりして。本当に自然豊かな場所なんですね。

アオサギが熱心に採餌中、1分辺りからイタチ登場!今日も勅使池は目が離せない。

アーチが美しい四号橋、付近の浮島はカワウのコロニー

勅使池には幾つか橋があり、それぞれ一号橋、二号橋、という風に名前がついています。
その中で安井が一番気に入ってるのは下の写真の橋、四号橋。
アーチ状になっていてなんとも絵になります。夕陽と一緒に撮ると一層素敵ですよ!

アーチが美しい四号橋。勅使池の魅力を一層高めている橋だと思う。

そしてこの四号橋の付近に浮島があるのですが、ここはカワウのコロニーが見られます。
特に冬になると数が増えて、ちょっと怖いぐらい。

カワウのコロニー。これだけいるとちょっと怖い?

でもよく眺めると、結構面白い発見もあったりします。こちらは関係が気になる三羽のカワウの映像。

この三羽のカワウ、動きが面白いがどういう関係なのか?

ちなみにカワウが池に集団で捕食している様子(下記映像)は、さながら長良川鵜飼ですな。

早朝、カワウが池で集団捕食。朝食後はまた四号橋付近の浮島に戻っていかれました。

三号橋・四号橋はバードウォッチャー橋

アーチが美しい四号橋と、その前にある三号橋(下記写真)は
毎週末バードウォッチャーで大賑わい。これらは「探鳥橋」に改名した方がよいかも。
いつもバズーカみたいな望遠レンズのカメラを構えたプロっぽい方達が集まっていて、
安井のような民間人(?)は近寄り難い場所となっております(笑)。

バードウォッチャーに大人気の三号橋

皆さん西側(上の写真でいうと左側)にカメラを向けているので、
多分そこに色々と面白い鳥や珍しい鳥が現れるのかと推測しますが、
安井のような素人が見ても、池のカモやカイツブリしか見れないんですよ(><)。

先日この付近で、唯一シジュウカラを結構綺麗に撮れたのでシェア。別に珍しい鳥ではないですが。

勅使池は野鳥の宝庫

さて、先ほど三号橋はバードウォッチャーが多いという話しましたが、
本当に勅使池って野鳥多いんですよね。安井は野鳥に関して全然素人ですが、
やはり野鳥のいろんな鳴き声を聞くと気分が癒されます。

少し前までスズメとツバメ程度しか知らず、池にいるのはみなカモと思っていた安井。
でもこの勅使池のおかげで、最近鳥の可愛さ、美しさに気づくようになってきて、
少しづつ鳥の見分けができるようになってきました。

ちなみに野鳥が目当てなら、もう少し南東にある刈谷市の洲原公園もよい場所。
洲原公園については別途こちらの記事をどうぞ。

最後に、勅使池で見かけた鳥の一例を紹介します。安井は野鳥もカメラも詳しくないし、
バードウォッチャーが持ってるようなバズーカみたいな望遠レンズも
持ってませんが、そんな初心者でもここ勅使池ではこんな風に野鳥を撮れます。

人気者のカワセミ

オオバン(少し前までカモだと思ってた)
メジロ
ハクセキレイ(まんまるだとシマエナガチック?)
カンムリカイツブリの仲良しカップル
カワウ(求愛中?)

こんな素敵な場所が、入場料も駐車場代も一切かからず楽しめるなんて、豊明市の宝です。
勅使池のレポート第一回はこの辺で。次回は四号橋付近の浮島からレポします。 → 後編