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名古屋・豊明市の秘境「勅使池」は野鳥の宝庫;2

2024年10月27日愛知アマサギ,スズメ,ホシゴイ,ハクセキレイ,コロナ,ジョウビタキ,みどりが丘公園,アオサギ,勅使池,カワウ,野鳥,オオバン,勅使会館,モズ,勅使水辺公園,セグロセキレイ,エナガ,バン,メジロ,ササゴイ,シジュウカラ

「みどりが丘公園」に隣接する野鳥の宝庫「勅使池」のレポ、続編。
中国語併記の謎の看板「堤防の石の移動禁止」の意味も明らかに。

このレポでは、野鳥の宝庫「勅使池」に名古屋市側(西側)の「みどりが丘公園」から
入って反時計回りに池を紹介しています。
前回はアーチ橋(四号橋)の辺りまで行きましたので、今回はその続き。

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池の南端はサギのパラダイス

前回紹介した浮島の辺以外に、南端でもよくサギが見られます。

特に繁殖期は様々なドラマが見られて面白いですよ。
こちらは繁殖期のコサギさん。後半、羽を広げて求愛ディスプレイしてるように見えますが、
他のサギさんはいなくなってしまいました(-_-)。
まあでも勅使池にはサギ沢山いるので、すぐに別の子が見つかるでしょう(笑)。

右端の婚姻色のコサギが羽を広げ左の子に近づくが、左の子は飛んでしまった。果たして求愛失敗なのか?

お次はアオサギの幼鳥と親鳥。親鳥に甘える幼鳥の姿、とても可愛いですね!

親鳥に甘える三羽のアオサギ幼鳥

そしてこちらの動画は、途中からもう一羽の親鳥(多分パパ)が帰ってきます。
来る少し前から鳥たちは見えているようで、途中から急にみんなが鳴きだすんです。
そしてパパが現れると、それはもう幸せいっぱい!心温まるシーンですね。
この動画ちょっと手振れが酷いですが、実は安井が感動して手振れしちゃったんですよ。

30秒付近で父鳥(多分)が帰宅し、幼鳥達は大興奮。幸せ溢れる勅使池。

そんな可愛い幼鳥たちも、少し経つと成長の差が明らかになってきて、
もっとも成長した子(一番早く生まれた子)がボス的存在になってくるようです。

そして!1カ月ほどたった時、その幼鳥達は遂に飛べるようになりました!
というのがこちらの動画です。

成長したアオサギ三兄弟。最初いつもの巣にいたが、目を離したすきに木の上に!飛べるようになりました!!

なんだか勅使池の案内ではなくアオサギ・ブログになってしまいそうですね(笑)。

ということで、このたび野鳥関係に焦点を絞った姉妹サイト「安井ブログ-野鳥編」を開設しました。
姉妹サイトではこのアオサギ三兄弟もより詳しくレポートしてますので、宜しければどうぞ…

勅使池でたまに見れる少しレアなサギ

サギの連発で「サギ・ブログ」になってしまってますが、
もう少し勅使池で見れるサギを紹介します。こちらは少々レアキャラ。

まずは「ホシゴイ」。こちら「ゴイサギ」という鳥の幼鳥らしいのですが、
実は当初、(地域によっては)絶滅危惧種指定されている「ササゴイ」かと思い、
このブログにもそのように掲載してました!

が、ゴイサギの幼鳥も似ているという情報を知り、再確認したところ…
どうやらこちらはそのゴイサギの幼鳥「ホシゴイ」のようです。訂正致します。
鳥って本当に似ている子が多くて、安井のような初心者はいつも翻弄されています(><)。

さておき、アオサギ、ダイサギはいつ行ってもたくさん見かけますが、こちらは少々珍しい。
色合いこそアオサギに似てるけど、アオサギ、ダイサギと違って首が太いので、
遠目で見ても明らかにシルエットが違います。

ゴイサギの幼鳥「ホシゴイ」。絶滅危惧種の「ササゴイ」に似ていて紛らわしい。

お次は「アマサギ」。こちらは日本全体ではそれほど珍しいわけではないそうですが、
勅使池ではレアキャラではないかと思います。上半身が茶色で、色合いは猫みたい。

勅使池に上半身茶色のサギ「アマサギ」が来訪。ようこそ勅使池へ!

池の南端で見られるその他の野鳥

さて、サギが続きましたが、冬になるとサギ以外にも沢山の野鳥に会えますよ。
「ジョウビタキ」もその一つ、つぶらな瞳が心を掴むアイドル的存在。
茂みからひょこっと顔を出すと、周りでカメラのシャッター音が止まりません。

まんまるのジョウビタキ。鳥はまんまるの方が可愛いから羨ましい。

こちらははこのアイドル「ジョウビタキ」と二羽のスズメの動画。
ジョウビタキの両サイドにスズメがいて、ジョウビタキさんキョロキョロしてます。
なんとも可愛いですね!

二羽のスズメを気にするジョウビタキの仕草、なんとも可愛い~


チャンスは低いですが、最近話題沸騰中の「シマエナガ」の本家である「エナガ」もときどき
見れます。ただシジュウカラなどと混じってることが多く、初心者の安井は肉眼では
どれがエナガなのか識別できず、手あたり次第撮影するとどれかが「当たる」という感じ。

「ジュルリジュルリ」の声が聞こえたらリーチ!そこには必ずエナガがいます。

ところで勅使池南端には野鳥観察用の堀があるのですが、他の場所の方が色々と
面白い鳥が見れて、あまり使い道ない感じがしています。単なる安井の知識不足なのかしら?

池の南端には野鳥観察用の塀も設置されてます。が、ここからうまく観察できた経験はあまりないような..

勅使池の南側にある寺院「皇勅院」

勅使池の南側、野鳥観察用の塀を過ぎると「皇勅院」なる寺院があります。
一体どういう経緯でできた寺院なのか、中に入っても説明は見当たらず。

突如現れる鳥居と寺院
「皇勅院」という名前のようです。
中の様子
平成2年に造られたようです。

上の写真から平成2年に造られたことはわかりましたが、一体これはどういう目的の寺院なのか?

ただ一つ言えることは、この付近では結構な頻度でモズに会います。
この寺院に住み着いていると思われるため、この子に聞いてみると何かわかるかもしれない。

尻尾の動きが面白いモズ

池の東側、若干野鳥は少なめだが池に近づける

池の南端を過ぎて東側(豊明側)に来ると野鳥は若干減ってくる感じ。

池の南端を過ぎて東側(豊明側)に来ると野鳥は若干減る感じですが、
この辺は池に近づけるので、池を眺めながらのんびりするのに最適。
天気の良い日は水辺に下りる階段でランチしてる人も見かけます。

かくいう安井も、昔(2013年の整備以前)はこの階段でよく民族楽器を演奏していて、
通行人に「どこの国の方ですか?」と尋ねられたことがありました(笑)。

池の東側には池に降りられる階段があります。

先ほど野鳥は減ると言いましたが、セキレイなどはむしろ池の西側より多い感じ。

ハクセキレイ
セグロセキレイ

オオバンが地上に上がってくる様子も見れたりします。地上で見ると結構大きいし、
色的にはカラスみたいだけど、どっかユーモラスな感じがするんですよね。

オオバン達が上陸し枯れ葉を物色中。色はカラス似でも、どこかユーモラスで憎めないオオバン。

気になる二か国語の看板「堤防の石の移動禁止」

さて、ここで一つ気になる看板があります。下記「堤防の石の移動禁止」とあるので、
実際移動されて困っているということになりますが、誰が何のために移動するのか?

さらに不思議なのは、中国語が併記されていて、しかも中国語の方が大きい。
このことから、中国人による移動が多いことがうかがわれます。

今でこそ勅使池は整備されて結構人気出てきたけど、この看板は2013年の整備より
前からあったんです。当時知ってる人すら少ないはずのこの池に、なぜ中国人が?

「堤防の石の移動禁止」?中国語併記されており、なぜか中国語の方が大きい??

長年疑問だったのですが、最近中国人に話す機会がありこれについて聞いたところ、
明確な答えが分かりました!どうも中国人は釣りをするとき、大きな石を見つけて
椅子代わりにするようです。

思えば、確かに昔はこの池で釣りをしてる人が時々いましたので、
その中に石を椅子代わりにすべく移動して使う中国人がいたのでしょう。

勅使会館。バーベキューやテニスなどの受付はこちらで

池の東、エントランス付近に「勅使会館」という施設があります。
付近にあるテニスコートやゲートボール、デイキャンプ場などの手続きはここでするようです。
シャワートイレ付のトイレもあるので、心配な方はここで済ませるのがお勧め。

勅使会館内にはトイレもあり。「みどりが丘会館」ほど綺麗ではないけど、シャワートイレもあります。
はなの木デイキャンプ場。この日は若者たちがバーベキューしてました。
テニスコートとゲートボール場
勅使会館の辺は桜が綺麗。デイキャンプ場もこの辺にあります。
あと200mで、みどりが丘会館の対面にある「エントランス」
エントランス付近に記念碑が立ってます

ちなみに木が枯れてくると、この辺でも結構野鳥が見れるようになります。
普段からいるのでしょうが、木が茂っているときはなかなか見えないんですよね。

先日はテニスコート付近でメジロとシジュウカラの混群がいました。

テニスコート付近の混群にいたメジロ。途中から二羽になります。
テニスコート付近の混群にいたシジュウカラ。鳴き声がよくわかります。

みどりが丘公園の対岸「勅使水辺公園」

下の写真の奥の方が勅使水辺公園の駐車場。
実は2013年の整備まで、ここが唯一の(公式な)入口でした。
あえて「公式」と書いたのは、当時もみどりが丘公園から侵入はできたので(笑)。

写真の奥の方が勅使水辺公園の駐車場。2013年の整備まで、ここが唯一の入口でした。
勅使公園駐車場の付近にある福祉施設。勅使公園は老人達の憩いの場にもなってます。

余談ですが、勅使池は3kmというロングコースながらトイレは東側に集中しており、
勅使会館、はなの木広場(屋外)、勅使水辺公園駐車場の3か所あります。
特に勅使会館はシャワートイレもあるのでお勧め。

みどりが丘公園側もみどりが丘会館内にあるけど、勅使池から少し距離があります。

勅使水辺公園の駐車場。トイレもありますがいわゆる「公園のトイレ」です。
勅使水辺公園にはちょっとした芝生エリアもあります。

下記が勅使水辺公園側の勅使池入口。

勅使水辺公園側の勅使池入口。自転車/バイクは進入禁止です。

以前この辺でまんまるのハクセキレイがいて、可愛かったのでYoutubeにアップしたところ
結構好評でした。人間の場合意見が分かれるところですが、鳥は絶対丸い子ほど可愛いですね。

まんまるのハクセキレイ。シマエナガにも勝る可愛さだ。

1号橋まで来ればゴールは目前

勅使水辺公園から暫く歩くと1号橋が見えてきます。

今回はみどりが丘公園からスタートしましたが、公式なスタート地点は勅使水辺公園なので、
そこから最も近い橋ということでここが「一号橋」なんですね。

池の北側の橋「1号橋」

ここまで来ればもうゴール(みどりが丘公園)目前。お疲れ様でした!
と言いたいところですが….

1号橋を渡れば、もうすぐみどりが丘公園。ここからみどりが丘公園までの遊歩道も結構野鳥がいますよ。

ですがゴールに着く前にもう少し楽しみましょう。実はこの1号橋付近~みどりが丘公園も
結構野鳥が多いエリアなんです。まずは年中見かけるシジュウカラ。

シジュウカラ。年中いるけど、冬の間はとくに見つけやすい。

そして冬季限定のアイドル「ジョウビタキ」さん。丸いジョウビタキは特に可愛い!

雌のジョウビタキさん。

一号橋の北側は、時期によってはカワセミが結構見れます。こちらは総勢4羽のカワセミが終結した様子。
鳥に興味を持ち始めたとき、カワセミってまず最初にあこがれる鳥。綺麗ですもんね。
そんなカワセミが一度に四羽も楽しめる勅使池って、やはり凄いですよね。

勅使池に4羽のカワセミが集結、勅使池カワセミ祭り。貴方はどのカワセミがお好き?

お次は、首を伸ばして水草を食べるマガモ。他にも草は沢山あると思うけど、
わざわざ首を伸ばして食べるのって、よほど美味しい草なんですかね?

首を伸ばしてせっせと水草を食べているマガモ

2号橋を渡ればゴール!

さあ、あとは出発の際(みどりが丘公園から階段を降りたとき)見えた「2号橋」を渡ればゴール!

でも最後まで気を抜けないのが勅使池。

春から秋にかけてこのあたりは池の周囲に草木が生い茂って、池の中が見にくくなる一方、
鳥にとっては格好のねぐらになるので、注意して観察すると色々発見がありますよ。

こちらは春の終わりに見た「巣に入る」コゲラさん。コゲラってこういう場所に住んでるのね!

コゲラさんが巣にすっぽり入られました。おやすみなさい。

勅使池、昔の秘境感はなくてもやはり素敵な場所

これで一周2.6kmの勅使池の散歩が終わりました。ゆっくり歩いても1時間弱。
歩数計の表示は5000歩程度、健康維持に適当な距離ですね。

最近は口コミで広がったのか、週末にもなると結構賑わう勅使池。
昔の静寂感を知ってる安井にとっては少し残念な感じもしちゃいますが、
まあそれだけ素敵な場所ということなんですよね。

先日大高緑地の琵琶ヶ池を散歩したとき、それを実感しました。
勅使池ほど整備された池はそうないです(しいて言えば刈谷市の洲原公園が有力な対抗馬)。

まだ行ったことない方は一度行ってみてください。
できれば平日に行くと、静寂感が味わえておすすめです。

おまけ1:早朝の勅使池の散歩動画

とある日の早朝、今回紹介したルートを歩ぎながら撮影してみました。よろしければどうぞ。

おまけ2:勅使池と並ぶ野鳥が多い池「洲原公園(洲原池)」

今回は勅使池を紹介しつつも、その勅使池の野鳥も結構紹介しました。
ですが野鳥が目当てなら、もう少し南東にある刈谷市の洲原公園もよい場所です。
洲原公園については別途こちらの記事をどうぞ。

おまけ3:姉妹サイト、及び勅使池YouTubeチャネルのご紹介

本ブログは姉妹サイト「安井ブログ-野鳥編」がございます。
この姉妹サイトは、ズバリ「野鳥関係」にテーマを絞っておりまして、勅使池のみならず
各地のスポットや野鳥ごとにテーマを設定して動画を紹介していきますので、
興味持たれた方は一度覗いてみてくださいませ。

最後に、勅使池の野鳥の動画については、下記YouTubeチャネルもどうぞ。結構毎日のように更新してます。

勅使池のYouTubeチャネル。更新頻度は高めです。

ではでは~。