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名古屋・豊明市の秘境「勅使池」は野鳥の宝庫;2

2024年3月24日愛知コロナ,みどりが丘公園,勅使池,野鳥,勅使会館,勅使水辺公園

「みどりが丘公園」に隣接する野鳥の宝庫「勅使池」のレポ、続編。
中国語併記の謎の看板「堤防の石の移動禁止」の意味も明らかに。

このレポでは、野鳥の宝庫「勅使池」に名古屋市側(西側)の「みどりが丘公園」から
入って反時計回りに池を紹介しています。
前回はアーチ橋(四号橋)の辺りまで行きましたので、今回はその続き。

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池の南端、浮島の辺は特にカワウのコロニー

勅使池を散歩していると、本当に色んな野鳥の声が聞こえます。
それもそのはず、茂みを見ると本当に野鳥がたくさんいるんです。
特に池の南側に多い印象で、四号橋付近の浮島はカワウのコロニー。

カワウのコロニー。中にはサギも同居しています。

カワウほどではないけど、サギも結構います。先日はこんな感じで、アオサギが魚を捕って食べる様子を
間近で目撃し、思わず羨ましくなりました。安井は価格高騰でなかなか魚食べれないもので。

そして冬になると渡ってくる「ジョウビタキ」もこの地方のアイドル。
茂みからひょこっと顔を出すと、周りでカメラのシャッター音が止まりません。

まんまるのジョウビタキ。鳥はまんまるの方が可愛いから羨ましい。

先日はこのアイドル「ジョウビタキ」と二羽のスズメの共演も見られました。

二羽のスズメを気にするジョウビタキの仕草、なんとも可愛い~


チャンスは低いですが、たまに最近話題沸騰中の「シマエナガ」の本家である「エナガ」も
見れることがあります。ただシジュウカラなどと混じってることが多く、初心者の安井は肉眼では
どれがエナガなのか識別できず、手あたり次第撮影するとどれかが「当たる」という感じ。

「ジュルリジュルリ」の声が聞こえたらリーチ!そこには必ずエナガがいます。

ちなみに鳥といえば勅使池南端には野鳥観察用の堀があるのですが、他の場所の方が色々と
面白い鳥が見れて、あまり使い道ない感じがしています。安井の知識不足なのかもですが。

池の南端には野鳥観察用の塀も設置されてます。が、ここからうまく観察できた経験はあまりないような..

勅使池の南側にある寺院「皇勅院」

勅使池の南側、野鳥観察用の塀を過ぎると「皇勅院」なる寺院があります。
一体どういう経緯でできた寺院なのか、中に入っても説明は見当たらず。

突如現れる鳥居と寺院
「皇勅院」という名前のようです。
中の様子
平成2年に造られたようです。

上の写真から平成2年に造られたことはわかりましたが、一体これはどういう目的の寺院なのか?

ただ一つ言えることは、この付近では結構な頻度でモズに会います。
この寺院に住み着いていると思われるため、この子に聞いてみると何かわかるかもしれない。

尻尾の動きが面白いモズ

池の東側、若干野鳥は少なめだが池に近づける

池の南端を過ぎて東側(豊明側)に来ると野鳥は若干減ってくる感じ。

池の南端を過ぎて東側(豊明側)に来ると野鳥は若干減る感じですが、
この辺は池に近づけるので、池を眺めながらのんびりするのに最適。
天気の良い日は水辺に下りる階段でランチしてる人も見かけます。

かくいう安井も、昔(2013年の整備以前)はこの階段でよく民族楽器を演奏していて、
通行人に「どこの国の方ですか?」と尋ねられたことがありました(笑)。

池の東側には池に降りられる階段があります。

先ほど野鳥は減ると言いましたが、セキレイなどはむしろ池の西側より多い感じ。

ハクセキレイ
セグロセキレイ

また、池に近づける分、水鳥の観察はしやすいかも。下記はよく見かけるオオバンさん。

オオバン。陸に上がってくることもあります。

そしてこのオオバンさんは、時々地上に上がってくることもあります。地上で見ると結構大きいし、
色的にはカラスみたいだけど、どっかユーモラスな感じがするんですよね。

オオバン達が上陸し枯れ葉を物色中。色はカラス似でも、どこかユーモラスで憎めないオオバン。

気になる二か国語の看板「堤防の石の移動禁止」

さて、ここで一つ気になる看板があります。下記「堤防の石の移動禁止」とあるので、
実際移動されて困っているということになりますが、誰が何のために移動するのか?

さらに不思議なのは、中国語が併記されていて、しかも中国語の方が大きい。
このことから、中国人による移動が多いことがうかがわれます。

今でこそ勅使池は整備されて結構人気出てきたけど、この看板は2013年の整備より
前からあったんです。当時知ってる人すら少ないはずのこの池に、なぜ中国人が?

「堤防の石の移動禁止」?中国語併記されており、なぜか中国語の方が大きい??

長年疑問だったのですが、最近中国人に話す機会がありこれについて聞いたところ、
明確な答えが分かりました!どうも中国人は釣りをするとき、大きな石を見つけて
椅子代わりにするようです。

思えば、確かに昔はこの池で釣りをしてる人が時々いましたので、
その中に石を椅子代わりにすべく移動して使う中国人がいたのでしょう。

勅使会館。バーベキューやテニスなどの受付はこちらで

池の東、エントランス付近に「勅使会館」という施設があります。
付近にあるテニスコートやゲートボール、デイキャンプ場などの手続きはここでするようです。
シャワートイレ付のトイレもあるので、心配な方はここで済ませるのがお勧め。

勅使会館内にはトイレもあり。「みどりが丘会館」ほど綺麗ではないけど、シャワートイレもあります。
はなの木デイキャンプ場。この日は若者たちがバーベキューしてました。
テニスコートとゲートボール場
勅使会館の辺は桜が綺麗。デイキャンプ場もこの辺にあります。
あと200mで、みどりが丘会館の対面にある「エントランス」
エントランス付近に記念碑が立ってます

ちなみに木が枯れてくると、この辺でも結構野鳥が見れるようになります。
普段からいるのでしょうが、木が茂っているときはなかなか見えないんですよね。

先日はテニスコート付近でメジロとシジュウカラの混群がいました。

テニスコート付近の混群にいたメジロ。途中から二羽になります。
テニスコート付近の混群にいたシジュウカラ。鳴き声がよくわかります。

みどりが丘公園の対岸「勅使水辺公園」

下の写真の奥の方が勅使水辺公園の駐車場。
実は2013年の整備まで、ここが唯一の(公式な)入口でした。
あえて「公式」と書いたのは、当時もみどりが丘公園から侵入はできたので(笑)。

写真の奥の方が勅使水辺公園の駐車場。2013年の整備まで、ここが唯一の入口でした。
勅使公園駐車場の付近にある福祉施設。勅使公園は老人達の憩いの場にもなってます。

余談ですが、勅使池は3kmというロングコースながらトイレは東側に集中しており、
勅使会館、はなの木広場(屋外)、勅使水辺公園駐車場の3か所あります。
特に勅使会館はシャワートイレもあるのでお勧め。

みどりが丘公園側もみどりが丘会館内にあるけど、勅使池から少し距離があります。

勅使水辺公園の駐車場。トイレもありますがいわゆる「公園のトイレ」です。
勅使水辺公園にはちょっとした芝生エリアもあります。

下記が勅使水辺公園側の勅使池入口。

勅使水辺公園側の勅使池入口。自転車/バイクは進入禁止です。
池の北側の橋「1号橋」
1号橋を渡れば、もうすぐみどりが丘公園。ここからみどりが丘公園までの遊歩道も結構野鳥がいますよ。

1号橋を渡れば、もうすぐみどりが丘公園。

ところでこの1号橋付近も結構野鳥がいます。
シジュウカラなど結構見かけますが、何分遊歩道は狭いので
通行人が増えてくると音ですぐ逃げてしまいます。


また1号橋の北のこの場所も、サギやカモを至近距離で観察しやすいです。

アオサギが飛ぶ様子

ちなみに前述の皇勅院で安井がモズと勘違いしたメスのジョウビタキさんにも、
後日この付近で再開することができました。根に持ってなかったようで安心♡。

雌のジョウビタキさん、先日はモズと間違えてごめんなさい。

よい望遠レンズがあれば1号橋奥の繁みにも結構いろんな野鳥が見れるそうですが、
安井はよいデバイスを持ってないのでわかりません。

勅使池、昔の秘境感はなくてもやはり素敵な場所

これで一周2.6kmの勅使池の散歩が終わりました。ゆっくり歩いても1時間弱。
歩数計の表示は5000歩程度、健康維持に適当な距離ですね。

最近は口コミで広がったのか、週末にもなると結構賑わう勅使池。
昔の静寂感を知ってる安井にとっては少し残念な感じもしちゃいますが、
まあそれだけ素敵な場所ということなんですよね。

先日大高緑地の琵琶ヶ池を散歩したとき、それを実感しました。
勅使池ほど整備された池はそうないです(しいて言えば刈谷市の洲原公園が有力な対抗馬)。

まだ行ったことない方は一度行ってみてください。
できれば平日に行くと、静寂感が味わえておすすめです。

おまけ1:早朝の勅使池の散歩動画

とある日の早朝、今回紹介したルートを歩ぎながら撮影してみました。よろしければどうぞ。

おまけ2:勅使池の野鳥(動画集)

勅使池で撮った野鳥の動画集です。