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タンチョウを東海から2泊3日で鑑賞しに行く

2023年12月3日北海道,国内グルス,タンチョウ,丹頂,釧路,ムック,求愛ダンス

夫婦の絆の強さで知られる、国の特別天然記念物「タンチョウ(丹頂)」。
冬はタンチョウが餌を求めて釧路湿原付近の給餌場などに集まるため、雪景色や夕日をバックに
タンチョウを撮るべく世界中から観光客が集います。
特に2月~3月の繁殖期、雄と雌の求愛ダンスが近年話題。

コロナ前の旅行記ですが、ちょうどシーズンに入るので少し改定して再掲します。

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阿寒国際ツルセンター「グルス」の行き方

丹頂鶴が多く観測できるのは釧路湿原周辺。その中でも、確実に観測できて
かつ県外から最も楽に行けるのが、阿寒国際ツルセンター「グルス」

ここは釧路空港から車でわずか30分、釧路に直行便がある街に住んでいれば日帰りも可能です。

しかしあいにく東海地区から釧路への直行便はありません。
正確には夏季限定でJAL便が飛んでますが、丹頂が見れるのは冬季..

というわけで、東海地区からは札幌か羽田を経由する必要があります。
JALのマイル(British AirwaysのAVIOS含む)が溜まってたり、東京に用事があって
ついでに行く場合は羽田経由もありですが、そうでないなら札幌経由がよい。
中部~新千歳は競合が多くバーゲン運賃が出やすいので。

札幌には新千歳空港と札幌丘珠空港がある

北海道知ってる人なら「今更何を?」という感じと思いますが、
一口に札幌といっても、空港は国際空港の「新千歳空港」と、
地方空港の「札幌丘珠空港」があり、両者は結構離れています(所要2時間)。

通常「札幌」と言えば前者「新千歳空港」で、中部から飛ぶ飛行機もFDA以外は
ほぼ全て 「新千歳空港」 行き。この新千歳空港から釧路に飛ぶのはANAのみ。
一方、 地方空港の「札幌丘珠空港」 から釧路にはJALのみ飛んでいます。

なぜ突然こんな話するかと言うと、、、
通常中部から釧路に行く場合、(乗り換え便利な)新千歳空港を使うはず。
というか釧路行く場合に限らず、東海地区在住者が北海道旅行する際に
「札幌丘珠空港」を使うことは非常に稀だと思います。

しかし今回のテーマ「タンチョウを東海地区から2泊3日で安く最大限に鑑賞」では、
場合によっては帰路のみ 「札幌丘珠空港」 にお世話に選択枝もあり得ます。

サラリーマンの場合、最も多いのは金曜か月曜が祝日の3連休で行くパターン。
当然、1日目の朝出発して、3日目の夜帰れば最も長時間楽しめますが、
3連休の場合3日目の午後便は確実に航空券代が高騰します。
また目いっぱい楽しむと、翌日の仕事も少し心配ですね?

そこで、3日目は昼ぐらいに帰着するのが経済的/体力的にはお勧め。
この場合、凡その日程は下記の通りとなります。
 1日目:(朝出発)中部→札幌、札幌→釧路(午後着) [釧路泊]
 2日目:(夕出発)釧路~札幌(夜着) [札幌泊]
 3日目:(朝出発)札幌~中部(昼着)

タンチョウはいつ見ても美しいけど、特に夕日に飛び立つ姿が絵になります。
このため、2泊3日なら「夕日に2回」遭遇したいところ。
そして、釧路の2月の日の入りはだいたい17時前後。

上記日程の場合1日目は夕日に間に合うけど、2日目は釧路の出発時刻次第。
そこでJAL(札幌丘珠行)とANA(新千歳行)の最終便を見てみましょう。

ANA:NH4876 釧路17:10 - 札幌(新千歳)18:00
JAL:JL2868  釧路18:05 - 札幌丘珠18:55

阿寒国際ツルセンター「グルス」~釧路空港は30分ですから、
飛行機に預け荷物がなく、空港付近でレンタカー借りた場合、
JL2868 ならなんとか夕日まで鑑賞しても間に合います(キワドイですが)。

一方 NH4876 は 17:05出発だから絶対に夕日まではツルセンターにいれません。
たかが出発時間が1時間少々違うだけですが、この差は大きい。

というわけで、帰路はJAL便のJL2868を使うのも選択肢としてあり、
その場合到着先は「新千歳空港」でなく地方空港の「札幌丘珠空港」となります。

この札幌丘珠空港については、先日別記事で詳しく紹介しました。
その記事でも書きましたが、「札幌丘珠空港」は凄くコンパクトな空港で、
到着後バス乗り場まで10分かからずたどり着けるんです!
新千歳の混雑ぶりを考えると、凄いことですよね!

札幌丘珠空港は、到着後あっという間にバス乗り場に行けます!

タンチョウ撮影は望遠付の高性能カメラ必須

さて話が大きくそれてしまいましたが、話をタンチョウに戻します。
安井は新型コロナ流行前の2月、釧路のグルスに行って、
大量のタンチョウを見ることができ、またその中では
あの感動的な「求愛ダンス」も何組か見ることができました!

が…当時は安物スマホのカメラしか持ってなくて、美しさを伝えることができません。
もともとタンチョウはとても警戒心が強いのであまり近くに寄ることはできないので、
相当の望遠を備えたカメラでないと、点にしか映らないのです(涙;)。
美しい写真は阿寒国際ツルセンター「グルス」の公式サイトに沢山載っているので
残念ですがそちらをご覧いただく方がよさそうです。

唯一、飼育場にいる「ムック」はとても人慣れしてるので
安井のスマホでもこんな風に至近距離で撮影できたので掲載します!

なぜかいつも一人の「ムック」

ところで、この子はなぜこんなに人慣れしてるのでしょう?

実はこのムック、生育中に病気になったため、人工飼育(人が鶴の格好をして
エサの獲りかたや飛び方を教えた)ところ、その飼育員の男性に恋をしてしまい
飼育遺産を思って無精卵を産んだそうです。

タンチョウは夫婦の絆の強さで知られますが、
ムックは自分は人間だと思っているのかほかのタンチョウとはなじめず、
このようにいつも一人でいるそうです。ちょっと寂しいですね。

ではこの回はこの辺で。